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本作は、消されようとしている伝統的な建物や街並み、都市の構造や自然の風景など、中国都市の歴史が写真に収められています。構築された建設現場という形で、過去が存在したことを知らないほど完全な過去の抹消の上に、歴史の不在を表しています。そして、新たに建設された都市という形で、まだ展開されていない未来の歴史を予測するものです。 都市は、歴史の中で最も大きく、最も永続的で包括的な文書であり、作者は時間の変化と残滓を独自に記録しています。 現在の中国では、政治・社会・経済の変革に伴い、これまでの中国の歴史の中では見られなかったほどの都市の変化が起きており、社会は自分たちの歴史との関係や未来への態度を評価する必要があります。 帝政期の中国では、歴史は安定した不変の現実であり、社会に秩序と統一性を与え、ひいては都市空間にも秩序と統一性を与えていました。共産革命後は、文化大革命のスローガン「旧世界を粉砕し、新世界を建設する」と象徴されるように、歴史は解体を必要とする敵とみなされました。現在の中国で、都市の形態としての歴史は、中国の業績や文明への貢献の証明であると同時に、都市の近代化にとっては不都合なものであるという矛盾した見方がなされています。皮肉なことに、中国の現在の経済革命は、文化大革命の際に求められた歴史の物理的破壊を促進しています。 北京の明・清王朝時代の伝統的な中庭住宅が、高級住宅建設のために取り壊されている様子、世界最大のダムである三峡ダムの建設によって壊された都市、長江の氾濫によって都市が水没し、住民の移転先として建設された新都市、新しい建築物に囲まれて破壊されるのを待つ重慶の伝統的な地区、それらは過去の抹消と未来の到来の瞬間を示しており、中国の新都市の構成要素は、その空虚さから生み出されています。 これらの写真は、都市の形に記録された歴史的資料であり、すべてが同時に発生し、滅びるか、消えるか、あるいは新たに始まるかの過程にある都市を記録した作品集です。
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