(日本衣服研究所作成か?)、昭15頃か、台紙23丁 キャビネ判モノクロ印画紙46枚差込、B4変・横判・・・
著名な洋裁教育者や図案家の考案による「厚生服飾展覧会」出品アルバム。
表紙に上記タイトルが描かれ、第1丁に「日本衣服研究所之印」角印が押捺された手製アルバム。デザイナー名と出品号数が焼き込まれた和洋婦人服(紳士子供服数点含む)のマネキン全身写真40枚が差し込まれている。
所収作品は前半(イ)と後半(ロ)の二種に分類されており、夫々冒頭にデザイナーの名前と肩書・出品号数を列挙した出品目録(計4枚)を差込。最終丁には「厚生服飾展覧会の一部」と題された会場写真2枚が差し込まれている。
以下出品目録から。
「菅谷洋裁女学院長、菅谷喜代子」「東亜服飾学院主、山野千枝子」「パリ洋裁学院長、千葉智以子」「東京洋裁学園長、清水登美」「コロンビア洋裁学院長・松崎こと」「マス・ケートファッションスクール、マス・ケート」「フランス式洋裁手芸常設講習所長、塩澤沙河」「戸田高等洋裁学校長、戸田要」「丸の内洋裁學院長、大谷省三」「千種洋裁学院長、浅岡中子」「名古屋新聞社長、森一兵」「京都高等工芸学校図案科教授、霜島之彦」「京都絵画専門学校図案科長、宇都宮誠太郎」「考案部」「第二回文展審査員、木村両山」「東京女子美術工芸学校長、岡登貞治」「溝部洋裁学園長、溝部百合子」「小幡洋裁学園長、小幡繁子」
浅学にして「厚生服飾展」の詳細については不明。国会図書館の全文検索では『日本電報・昭和15年新年号』に同名の百貨店催事がヒットし、上述の会場写真もデパートフロアと言われればそう見える。また第1丁の角印がアルバム作成時のものだとすれば、日本衣服研究所設立の昭和15年3月以降となる。
アルバム所収の服装には華美なデザインが多く、国策に応じて田中千代所長と日本衣服研究所が制定に参与する婦人標準服(昭17公布)関連とは思えない。展覧会名称が示す通り、昭和13年の厚生省設置に始まる戦時厚生事業の流れだろうか。
「学校法人田中千代学園」の除籍証明書付き。表紙と裏表紙には分類ラベルとカラーシール貼付有り。アルバム台紙には経年少ヤケ、表紙と裏表紙には経年擦れ疵有り。
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