[東京美術倶樂部]、小川一眞寫眞館 (印刷)、大正6年 (1917年)、214p (おもに図版)、折・・・
活字, 大和綴。
本文含め、全体的に経年によるヤケがあります。
表紙に薄いくすみ汚れ・ややスレ・背の端に裂け・「佐竹家 大正六年 東京」の墨書き・背に「佐竹候 大六」の墨書き紙片の貼付・一部にシワ等、経年による傷みがあります。
また三方にシミやスレ、見返しにヤケ、本文10枚ほどの小口にシワ、本文数ヶ所に小裂け、1枚の角に裁断ミスによる折りたたみ、巻末見返しに小さな蔵書印1点があります。それ以外は特に問題はありません。
●別タイトル
・目録
・佐竹侯爵家御蔵器入札
●売立目録
●入札情報 (巻頭より)
・下見:十一月三日 四日 午前九時ヨリ午后四時マデ
・入札并ニ開札:十一月五日
・場所:東京東兩國 東京美術倶樂部
・札元: 山澄力蔵, 中村作次郎, 梅澤安蔵 [ほか]
●巻末に「計参百點 大正六年十一月 東京 小川一眞寫眞館印刷」とあり
●佐竹 義春 (さたけ よしはる、1890-1944)
大正から昭和期の華族。佐竹宗家34代当主で、大正6年当時の当主でもあります。
貴族院侯爵議員。位階は従二位。勲等は勲二等。
明治以来、佐竹侯爵家の財政は逼迫しており、1917年(大正6年)11月、家令の大縄久雄が義春同意のもと、三井物産実業家・茶人の益田鈍翁 (本名:益田孝)、同じく実業家・茶人の高橋箒庵を世話人とした美術品の売立て「佐竹侯爵家御蔵器入札」を、東京美術倶楽部で行いました。入札の目玉は「佐竹本三十六歌仙絵巻」で、35万3000円で落札(当時の1万円は21世紀現在の1億円に相当)。このほか雪舟「山水帆懸船」、藤原定家「御犬之文」、一休宗純「墨蹟 鹿の一声」、茶入れ「山桜大海」など300点の名品が売却。
昭和に入っても佐竹侯爵家の財政事情は好転せず、徳川義親が1937年(昭和12年)から、三女・百合子(佐竹義栄夫人)の嫁ぎ先となる佐竹侯爵家の家政整理にも介入するも、義春はその財政立て直し案を受け入れず、佐竹家の家政整理は失敗。
1942年(昭和17年)、義春は佐竹家伝来の美術品や資料2300点を家令の小林昌治に譲渡し、後世へ伝える文化財として永久保存するよう懇請。小林は1981年(昭和56年)、私財を投じてこれらの文化財を保存・展示する「千秋文庫」を設立しました。
■送料:全国一律370円
商品の価格、重量に応じゆうメール,ゆうパケット,レターパック,ゆうパックのいずれかで発送致します。
送料のご負担をお願い致します。
弊店は適格請求書発行事業者です。インボイス制度対応の書類を発行致します。
原則、先払いをお願いしておりますが、公費購入(後払い)も承っております。
海外発送にも対応しております。