朝日新聞東京本社企画第一部編、朝日新聞社、c1989、246p、27cm
目次
ごあいさつ 朝日新聞社
展覧会によせて
河北倫明
時代を彩る数々の名作 富山秀男
図版 -
作品・作家解説:
「昭和の美術」の誘惑米倉 守
倉守...
昭和史略年表:
「昭和の日本画一〇〇選」 作家生没年表
出品目録一覧|
「昭和の日本画一〇〇選」 推薦者名一覧
ごあいさつ
平成元年十月
一九八九年初頭、昭和から平成へと時代が移りました。第二次世界大戦を中にして、「昭和」の六十余年間はわが国
の政治、経済、芸術文化など、社会現象のあらゆる面で、日本の有史以来かつて例をみないほど大きく、激しい振幅
を見せた時代でした。近代美術の流れにも多種多様な展開がみられ、各分野でさまざまな文化遺産を残しています。
その美術史上の評価は、さらに後世にゆだねられるところですが、「昭和」が、われわれにとってまだ身近にとらえら
れる今日の時点での展望も、また意味深いものと思われます。
この観点から、今春、朝日新聞社は、美術、文学、評論など広く各界の約二百人の方がたに、昭和期に制作された
日本画、洋画、版画の名作、話題作の推薦投票をお願いいたしました。それを集計した後、河北倫明氏ら五氏によ
る選考委員会を経て、日本画百点、洋画百点、版画十五点を選定し、「昭和の日本画一〇〇選」、「昭和の洋画一〇〇
選」として八月中旬の朝日新聞紙上で発表いたしました。
本展は、日本画部門で選定された作品の中から、東京・大阪両会場で七十余点を展観することによって、美術の面
から「昭和」の軌跡を振り返ってみようというものです。
本展開催にあたり、貴重な所蔵品をご出品賜りました各位、ならびに「昭和一〇〇選」のご推薦をいただきました
方がたのご協力に対しまして、心からお礼申し上げます。
朝日新聞社
カバー 状態良好です。