宮地徹、森脇 昭介 桜井 幹己、杏林書院、1981-7、345p、26cm
序文
この本は,臨床及び病理学に役立つようにと, われわれ3人が equal partner として企画した。 まず,
宮地は,外陰, 膣,頸部, 森脇は,卵管,卵巣, 桜井は, 子宮及び胎盤を分担したが、 原稿は写真ととも
にそれぞれに送って, 批判しあった。 従って, それぞれの手持の材料がこの本のあちこちで使われている。
これらの材料を提供して下さって、 直接に或は患者を通して絶えず御教示を賜った,著者らの施設に関係
する臨床の先生方及び技術員には, 深い感謝を捧げたい。
われわれが心がけたのは,いい写真をということであった。 それで, 35mm ではなく,大版のフィル
ムを常用した。 写真のできばえが在来のものと異なっているのはそういう理由である。
わが国には,樋口一成先生のもの以外には産婦人科病理学の本がないことも,われわれがこの本を出し
た理由であるが,臨床経験がないのはいかにも残念で,この本を書くにあたってひしひしと感じられた。
しかし、ありがたいことに, 多くの専門家の温い御教示を頂くことができた。 大阪大学青野敏博講師,岡
山大学新太喜治博士, 慈恵会医科大学蜂屋祥一教授, 細川勉教授,大阪大学松本圭史教授, 近畿大学野田
起一郎教授, 大阪府立成人病センター野田定博士, 大阪市立大学須川佶教授,佐賀医科大学杉森甫教授,
兵庫医科大学竹村正助教授,新潟大学竹内正七教授, 九州大学滝一郎教授 (ABC順) などの方々である。
記して謝意を表したい。 札幌医科大学水内英充博士,大阪府立成人病センター野田定博士,同センター建
石龍平博士には、この本の一部を担当して頂いたのもありがたいことである。
なお, WHO の L. H. Sobin 博士から WHO コード (11頁) の転載を許され,チバ・ガイギー(ス
イス・バーゼル) 本社から、世界に有名な Ciba Collection of Medical Illustrations の Frank H.
Netter 博士のすぐれた画の複製を許されたことによって,この本に花をそえることができた。、
正誤表
初版 ビニールカバー 函 蔵書印 テープシミ(画像あり)少ヤケ