吉岡実 制作:書肆山田鈴木一民 装幀:亞令、孤木洞(吉岡陽子)、2002、1
【非売品限定72部のうち29番】
袋付完本
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吉岡実十三回忌に刊行。吉岡実若年時の手稿本『詩集 赤鴉』を翻刻。「歔欷」に短歌、「奴草」に俳句を収める。
以下吉岡陽子「覚書」より抜粋
「元となったものは、若い吉岡実が、B5版(ママ)の原稿用紙にペンで清書をしたもので、赤いクロスの厚表紙で製本し、背に横書きで「詩集 赤鴉 吉岡實」と黒く箔押ししてありました。作品に付された日付から、昭和十三年から十五年初めにかけて書かれたものと思われます。破り棄てられたページが二十枚ほどありましたが、残されている部分には鉛筆で修正の試みもなされていて、故人も愛着があったのではないかと思われました。第二歌集も作るつもりだったようで、初めの二首で中断されています。」