えばなし　せんぷりせんじが笑った！　ほか三編（上野英信第一著作）　　　●千田梅二版画（表紙含★全58枚うち57枚貼込）

￥100,000

• 著者 上野英信（31歳）
• 出版社 私家版
• 刊行年 1954
• ページ数 孔版刷
• 冊数 1冊
• 解説 ●千田梅二の版画（炭鉱もの）が9枚、本に挟み込まれていた（15×14cm、19×24cm等）。この9枚を付す。
  ●『労働芸術』『地下戦線』の表紙の版画を彫ってきた千田梅二に、上野英信が新しい仕事をもちこんできた。上野が話を書き、千田が一ページごとに版画をいれる「えばなし」を共同で創作しようというのである。（中略）香月町（現・北九州市八幡西区）の下宿で上野英信はガリを切りザラ紙に印刷して渡した。Ｂ6版のページの下半分に、二十五字十九行の文字がきっちりおさまっている。千田梅二はその上半分に、物語の内容に合わせた版画を刷りこむのである。子どもを描いた油彩のスケッチ版を葉書大に切り、その裏を版木に使った。重労働の採炭の仕事から帰って、話に合わせた五十七枚の版画を彫り、墨をつけて一ページごとに刷りこんでいく。大変な作業である。日本機関紙協会の森一作、山下克己に手伝ってもらいながら、百部余り完成した時、英信は喜びのあまり仲間たちの前で泣いた。（川原一之著『闇こそ砦★上野英信の軌跡』（大月書店／2008年発行）。
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