初山滋 季刊「銀花」編 装丁・多川精一、文化出版局、昭和49、1冊
天地25㎝×左右17㎝ほど 2冊 函 帙 別紙・添え書き(野尻抱影 編集室より)つき 限定500部 「故初山滋君が童画の異才だったことは改めて言うまでもない。美しい画集が幾種も出版されている。しかし、物語の挿画でも傑れていたことは案外知られていないようである。私は大正十三、四年代に研究社の雑誌「女学生」にアラビアン・ナイト、同「中学生」に西遊記物語を連載したとき、挿画を初山滋に依頼したのだが、当時の通念だった挿画を高く抜いた独創性に感嘆して、画稿の全部を大切に保管していた。(中略)終戦の三、四年後この覆刻を申しこんできた出版社があり、初山君に相談に行かせると、自分の二十代によくこんな画が描けたなと言って、私が保存していたのを喜んでくれたが、事情で出版は実現されず、画稿は再び私の筐底に眠ることとなった。それが図らずも二十余年後の今、「銀花」編集部に見出され、しかも新美な画巻として出版されたのである。」(野尻抱影)
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