吹田孤蓬、成田千空、福田空朗、西谷ひろし、千葉菁実、平山五朗、永沢耕子、小山内牙城、福士行思、松村圭・・・
目次 暖鳥集、新春句談-新年句会記(なお当日における若武者達の順位は次の通りであった。1.京武悠治、2.寺山修司、3.小山内行実、4.京武久美、5.新谷ひろし、6.松村圭造、7.近藤昭一、8.藤田とみ子、9.柏谷敏夫、10.田名部未知夫)、羊歯群、感想 成田千空、句会のお知らせ・後記。「氷柱風色噂が母に似て来しより」「木の葉髪日向誰かの声音して」「朝焼坂つましく売られゆく馬か」「雪ごとつておのが祈りに遠きこと墾」寺山修司 四句掲句。「虹の輪の根方土工のシャベル鳴る」ほか 京武久美 三句掲句。「秋の貨車押し母を養うへる」近藤昭一 二句掲句。「新春句談 新年句会記」昭和28年1月11日午前9時より、青森市浦町 教育会館二階、参会者 吹田孤蓬、成田千空、千葉菁実、福田空朗、川口爽郎、長沢耕子、斎籐草村、寺山修司、京武久美、近藤昭一、伊藤レイ子ほか全30名参加。兼題『雑詠』 寺山修司「雪玉を握りても人に戦意なし」得点4、「凧とぶや地の翳にいて母炊ぐ」得点2。席題『椅子』 福田空朗 選 寺山修司「冬鵙や椅子のみだれて暖炉燃ゆ」。席題『デパート』川口爽郎 選 寺山修司「冬暖かデパート母より先に出て」、傷兵スケッチ「横にデパート兵とし咳けば飢えしおと」。席題『愛』斎藤草村 選 寺山修司「愛してはいけない吹雪どつとくる」天地人秀の秀。席題『動くもの』永沢耕子 選 寺山修司「地の翳へ独楽打ち家を継ぐことも」地。席題『耳』成田千空 選 「遠き冬雷耳より覚めて母兎」天。句評 寺山修司「凧とぶや地の翳にいて母炊ぐ」。「感想」成田千空 寺山修司「氷柱風色噂が母に似て来しより」「雪ごと墾つておのが祈りに遠きこと」の二句。「寺山君の俳句的生活力には参る。ふところに七つ道具を用意してこれぞと思ふものは手当たり次第に刈りとり、身を肥やしてゐる。…」19行の成田千空評。32534-amz(保管先 廻廊 棚上 段ボール)