W.ジェイムズ 著 ; 桝田啓三郎 訳、岩波書店、2012年12月、236p、15cm
46刷 カバー付(青色カバー) カバーヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の美本です。
〇 本書は8回にわたる連続講義の記録である。第1講の開始早々著者はこんなことを言う・・・合理論にたつ哲学者は「原理」こそがたいせつだと言い、経験論者はたいせつなのは「事実」だけだと言う。でもアマチュア哲学愛好家の皆さんは、原理も事実もだいじだ、この両方をうまく組み込んだ哲学体系がほしいと思っているはずだ。それをこれから私が提供しよう。
〇 わたしは哲学の本を読むたびに、「今までの哲学はみんな誤っている。この本こそが正しい哲学を語っている」と言われているようで戸惑うことが多かった。だから上の著者の言葉に、そうだこういうものが欲しかったのだ、と喜び勇んで本書を読み進めた。そしてこの本はその期待を裏切らなかったのである。
〇 A説とB説が対立しているときには、「A説とB説とでは現実にどんな具体的違いを生むか?」を考えてみよう。その違いに両説の意義がある。もし違いを生まないならば、A説=B説と片付けてしまってよい・・・簡単に言えばプラグマティズムはこうした考え方をするらしい。うんと乱暴にいうと、役に立つかどうかを基準に取捨選択するということだ。