マイケル・ポランニー 著 ; 高橋勇夫 訳、筑摩書房、2009年12月、194p、15cm
6刷 カバー付 カバーヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し書き込み無し 保存状態良好です。
ポランニーの引用があったので、購入。なるほどAIの開発者の発想と結びつくところがあって、驚いた。暗黙知は、人間の頭脳の役割を概略だが、明晰に根拠づけている思想だと思った。チョムスキーは認めないだろうが、彼の生成文法も、暗黙知で説明できるように思われてきた。ポランニーは、本書で、プラトンの「メノン」について触れているが、これも、暗黙知の根拠となっている。それらが今日、生成AIの開発者の哲学的な背景を説明できるように感じた。特にプロンプトの重要性は、本書からも理解できる。記述は、やさしく簡潔、無駄な文章はまったくない哲学と芸術の神髄を突く名著。ただし、兄の経済学者カールと間違えないように注意。哲学者・科学者のマイケルである。