田村 剛(林学博士)、刀江書院 / 梁山泊出版部、2023(元版 昭4)
菊判 76頁 オンデマンド版 ペーパーバック 東京都文京区小石川にある後楽園は、御三家である水戸家初代・徳川頼房(家康の十一男)が寛永六年(1629)に小石川に得た上屋敷にもうけられた築山水泉回遊式の大名庭園。 名園の名をほしいままにした。大正12年(1923)に名勝地に指定されたが、直後に関東大震災に遭遇して重大な被害を蒙った。のち修復されたが、被災直前に脱稿し、震災後の復旧中に刊行されたのが本書。 したがって本書には、復旧によっても再現しなかった江戸期同園の庭園建築や林泉などの細部が園史とともに書き留められている。 図版3枚・写真5頁、年表などの付録を収録する。定価80銭。