棚橋正博 著、小学館、1998年5月、126p、21cm
初版 1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯背少色アセと背上部角少欠損 帯両面ヤケ無 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
ょうか? 河川法で[北区志茂5丁目の岩淵水門から下流]と定められたのが1965年。古くは[綾瀬川との合流地点の鐘ヶ淵から下流]が隅田川でした。というわけで、<江戸名所隅田川>といえば、文化2年(1805)の「御江戸大地図」にある<千住大橋から江戸湾まで>ということになります。 今回、著者の棚橋正博氏(日本近世文学)は河口から上流へ遡る形で、江戸時代の「名所図会」や「黄表紙」に描かれた隅田川沿岸の風物や行事などを案内します。 本文は[佃島・永代橋・新大橋・両国橋・西両国広小路・薬研掘・浜町・柳橋・吉川町と横山町・西両国河岸・東両国広小路・本所松坂町・両国橋東詰・埋堀・大川橋・向島・鐘ヶ淵・千住大橋]の全18景。加えて、現在の写真や地図が200年の時空を超えて道案内をしてくれます。かの徳川家康が江戸城入城の折に摂津佃村から伴った漁師が住みついたという「第1景・佃島」では、白魚漁の<図会>を見て当時を偲び、名物の佃煮を買うといった趣向です。全18景を歩いて江戸っ子の暮らしを実感してください。