伊東忠太=画, 杉村楚人冠=編著、国粋出版社、大正9年-11年初版、全500図、25.5cm×21.・・・
和装本、彩色木版刷。
帙に小傷み、本体三方に経年による小シミ、若干の角アタリ、
小汚れがある箇所、第1巻の1ヶ所に小ジワが有る以外は経年を考慮しますと状態良好です。
●概要
伊東忠太が描く妖怪画・怪獣画によって第一次世界大戦中の世相を風刺した画集で、
新聞記者の杉村楚人冠が各風刺画に合う言葉・文章を膨大な記事・文献から選んで併載。
●伊東忠太(いとう ちゅうた, 1867-1954)
明治~昭和期の日本を代表する建築家・建築史家。
東京帝国大学名誉教授、文化勲章受章者。山形県米沢市出身。米沢市の名誉市民第1号。
西洋建築を学びつつ、日本建築を本格的に学問として確立した第一人者。
法隆寺が日本最古の寺院建築であることを学問的に示し、日本建築史を創始。
当時の「造家」という語を「建築」に改め、建築という概念を拡張。
独自の「建築進化論」を提唱し、築地本願寺など個性的な建築を設計。
建築界で初の文化勲章(1943年)を受章。
アジア各地へ建築調査に赴き、雲岡石窟の発見や、アンコール・ワット実測図の発見など学術的業績も多大。
画家を志したこともあり、妖怪好きとしても知られ、建築物に不思議な動物の意匠を取り入れたり、
ユーモア溢れる風刺漫画, 妖怪画も数多く残しました。
●杉村楚人冠(すぎむら そじんかん, 1872-1945)
朝日新聞社で記事審査部長・取締役を務めた新聞記者・随筆家・俳人。
和歌山県生まれ。本名は杉村廣太郎。筆名「楚人冠」は『史記』の項羽の逸話に由来。
若くして英語を学び、翻訳・英語力を活かして新聞記者の道へ。
1903年に東京朝日新聞に入社し、外電翻訳や海外特派を担当。「大英游記」で人気を博す。
新聞制度改革の先駆者で、索引部(調査部)創設、記事審査部創設(日本初)、新聞縮刷版の発案、
『日刊アサヒグラフ』創刊 など、新聞学発展に大きく貢献した。
中央大学新聞研究科の設置にも関わり、自ら講師も務めた。
関東大震災後は千葉県我孫子に移住し、随筆『湖畔吟』などを発表。
俳句結社「湖畔吟社」を設立し地域文化の発展に寄与。
邸宅跡地に句碑建立、我孫子市に杉村楚人冠記念館が開設されています。
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