大城弘明、榕樹書林、2021年、112頁(カラー16頁+モノクロ82頁)、A5判、1冊
並製、解説、新刊初版。
※本の内容※ 琉球列島の魂の基層をなす様々な民俗祭祀の中でも最も秘密のベールに覆われた祭と言われるウヤガンは、宮古大神島とその対岸にある島尻・狩俣の三カ所で執り行われている。この祭りは部外者には見ることを許されず、その実像は不明のままであった。1970年代に入り、一部解禁され、当時民俗学徒であり新参のカメラマンであった著者は許可を得て、その一部の撮影に挑むことが出来た。本書はその成果である。ウヤガンは男子禁制の祭りであり、又、その祭場には何人も入ってはならず、その他様々なタブーの中で行われる祖神を祭る行事である。神となったシマの女達が苦行ともいえる5日間に渡るその様は部外者を圧倒するものがある。この祭りも1990年代に入って中断し再開を志すも、そのメドはたっていない。このまま幻の秘祭とならねばよいのだが。尚、ウヤガンの他に、宮古の奇祭と言われるパーントゥの記録も収録されている。沖縄の民俗写真の精華と言っていい写真集である。