山下澄人、新潮社、2017年1月30日 2刷、163頁、19.5cm×13.5cm、1冊
第156回 芥川賞受賞
十代の終わり、遠く見知らぬ土地での、痛切でかけがえのない経験――。
19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!
【著者紹介】
山下澄人 : 1966年、兵庫県生まれ。富良野塾二期生。96年より劇団FICTIONを主宰、作・演出・出演を兼ねる。2012年『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)
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