岡田尚文;芹澤円 【編】、2025年、354p、21cm
映画、文学、軍事思想史、コミュニケーション論、大衆消費社会、ポスト・ヒューマニズム、パンデミック……
あらゆる表象の舞台を、さまざまな声なき主体の「代弁者」として彷徨うゾンビから、人間は何を受け取ることができるか。人文知を縦横に駆使し、ゾンビを客体化の軛から解き放つまったく新しい試み。
序論 ゾンビを二度殺さないために 岡田尚文/芹澤円
第1部 ロメロ・ゾンビと身体
第1章 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』再考――ゾンビ映画における「フランケンシュタインの怪物」の系譜 岡田尚文
第2章 集団における女ゾンビ――ロメロ「リビング・デッド」前期三部作からの考察 芹澤円
第2部 ロメロ・ゾンビとその周辺
第3章 「食べられる恐怖」から「食べる嫌悪感」へ――アメリカン・ホラーにおける食人表現の歴史的変化について 小澤卓也
第4章 WAR OF THE DEAD ――ゾンビと戦争をめぐる思想史的考察 中里昌平
第5章アダプテーションとしての『バイオハザード』――ゲームとゾンビの「サバイバル」について 田原康夫
第3部 ゾンビとの共存
第6章 ゾンビをめぐる映像の哲学――内在する〈隔絶〉と〈共存〉の可能性 柳井貴士
第7章 ポストヒューマンとしてのゾンビがもつ可能性 竹内秀一
第4部 ゾンビを語る言葉/ゾンビが語る言葉
第8章 現代日本文学におけるゾンビとのブリコラージュ的対話の可能性 遠藤郁子
第9章 「私たちの世界のメタファー」としてのゾンビ?――『創造の王冠』におけるゾンビ表象とコロナ禍の語り 木村裕一
第10章 「ゾンビ映画」から読み解く韓国コミュニケーションのリアリティ――日韓コミュニケーション調査研究との比較を中心に 新井保裕
【初版/帯付き】中古美品です
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