Benjamin Lee Whorf、The MIT Press、1978年、278ページ、ハードカ・・・
図書館除籍本。除籍印あり。書き込みなし。ベンジャミン・リー・ウォーフによる論文選集『Language, Thought, and Reality(言語・思考・現実)』は、いわゆる サピア=ウォーフ仮説(言語相対性仮説) の中核を成す古典的著作です。本書は、言語を単なる表現手段としてではなく、人間の思考様式や現実認識そのものを形成する構造として捉え、言語・文化・思考の深い関係を論じています。ウォーフは、ホピ語などの研究を通じて、時間・空間・因果といった概念が言語ごとに異なる形で分節されている可能性を示し、その問題提起は言語学にとどまらず、哲学・人類学・認知科学・思想史に大きな影響を与えました。本書は、ウォーフ没後にJohn B. Carroll によって編集・構成された論文集で、散在していた重要論文を体系的に読むことができる事実上の決定版とされています。