度会常彰 著 ; 明治聖徳記念学会研究所 編、明世堂、昭和18、192, 23p、22cm
序
康永元年の伊勢太神宮参詣記は儒佛兩殊に佛教に造詣深き著者坂十佛が、日本人として胸奥にせ
る敬神皇の至情を叙するに流麗典雅の美文を以てし、伊勢雨宮崇敬の信仰的聖火の烈々と燃上ってを
るものである。戦時下、敬神皇の日本精神昂揚の要望せられる折柄、かかる著書を讀書界に普及せし
むることは顔る意義深いことであると思ふ。然るに十佛の参詣記は難解の個所頗る多く註釋書なしには
理解し難いものがある。正三年の自序を有する度會常彰神主の參詣記纂註は参詣記の専門的註書と
して貴重な文獻であつて、それは恰も古事記に對する本居宣長翁の古事記傅に相當すると稱しても差支
へないものであると思ふ。よって本會に於ては暴に昭和十一年より紀要の附冊に連載し昭和十四年完結
を見たが、今回それを再訂し、書肆明世堂に託して單行本として發刊することとなった。
本書には附篇として、岡田米夫氏執筆の「伊勢大神宮参詣記の諸本に就いて」余の「坂翁大神宮參詣
記に就いて」及び坂翁の伊勢大神宮參詣記に闘する二三の質疑」更に「枝訂伊勢太神宮参詣記本文」を
収録した。
背イタミ グラシン紙包装にてお届け致します。