光川 豊藝 著 井上 博文・金澤 豊 編、法藏館、2024、898p、A5判
悪魔に怖れられ、前世の釈尊を発心させた大乗仏教の主役・文殊菩薩。膨大なチベット語・漢訳文献を精査し、文殊経典群を初めて網羅。
目次
刊行にあたって(井上博文)
第一部 論考編
Ⅰ 文殊菩薩と仏国土
第一章 文殊菩薩とその仏国土――『文殊師利仏土厳浄経』を中心に
Ⅱ 文殊菩薩の説法
第二章 文殊師利菩薩『所説教』の研究――文殊の説く教説と神変を中心に
第三章 『思益梵天所問経』の研究――文殊菩薩の所説をめぐって
Ⅲ 文殊菩薩と女性
第四章 『諸仏要集経』にみられる文殊菩薩――とくに「有所得」と「女身」に関連して
第五章 『文殊師利遊戯大乗経』の研究――文殊のganika(娼婦)への教説を中心にして
Ⅳ 文殊菩薩と悪魔
第六章 魔波旬と文殊菩薩による破魔――『仏説魔逆経』を中心にして
第二部 文殊菩薩関係経典(解題編)
第一章 中国仏教・古訳時代にみられる関係経典
第二章 中国仏教・旧訳時代にみられる関係経典
第三章 中国仏教・新訳時代とその後の関係経典
編集後記(金澤豊)
光川豊藝先生最終講演(二〇〇八年龍谷仏教学会記念講演)文殊菩薩の諸相
あとがき(井上博文)