福田誠治 著、亜紀書房、2007/07、274p、B6判
学校間格差、所得格差、ナシ、それで学力世界一。“平等”と“個性伸張”の二つを追ったフィンランド教育。その授業のありさまは、われわれ日本人の常識を超えている。果敢で、自由闊達で、理念の高い教育から逆照射される日本の教育のあるべき姿とは。
目次
「格差がないこと」と「個性化」は矛盾しない―はじめに
第1章 「平等」と「個性」を両立させるフィンランド教育(フィンランドの教育制度;フィンランドの子どもたちの学び ほか)
第2章 学力差のある子を教える柔軟な方法―ストロンベリ小学校(「ゆとり」を生む複式学級―フースカ先生の授業風景;豊かな支援策と学年制の微妙なバランス―ハマライネン先生の授業風景 ほか)
第3章 地域になくてはならない学校―プーリ小学校(できる子は放っておいても大丈夫―トルッケル先生の授業風景;「数学を学ぶ子ども」を支援するのが数学教師―ロホヤ市の教育方針)
第4章 忍耐強く待つ授業―ペルス中学校(「自分のために学びなさい」―サルミネン先生の授業風景;身近な問題からアプローチ―ムーリン先生の授業風景 ほか)
第5章 フィンランドという鏡に映る日本の教育(構成主義的な教育観と戦後新教育;新教育と『山びこ学校』 ほか)
版元品切れ。
帯、カバーにスレ、汚れが若干あるものの、本体はきれいです。