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L’imagerie scientifique de Paul Valéry(ポール・ヴァレリーにおける科学的イメージ)シリーズEssais d’art et de philosophie(芸術と哲学の試論)

古書 ポランの市

¥3,000

  • 著者 Reino Virtanen(レイノ・ヴィルタネン)
  • 出版社 Librairie Philosophique J. Vrin
  • 刊行年 1975年
  • ページ数 153ページ
  • 状態 中古品
  • 解説 フランス語。経年並み。書き込みが数カ所あり。【概要:内容の簡単なまとめ】

    1. 科学用語の比喩的使用

    本書の中心テーマは、ヴァレリーが物理学・生物学・数学などの科学用語を、詩的・哲学的言語にどのように転用し、新しい表現と意味の体系を築いたかという点にある。これらの用語は単なる比喩にとどまらず、思考の構造そのものに深く関わっている。

    2. 『カイエ(Cahiers)』の分析

    膨大なノート群『カイエ』において、ヴァレリーは詩作だけでなく、認識論、創造のプロセス、自己の分析、さらには時間と意識の構造までを、しばしば科学的モデル(波動、反応、構造、対称性など)によって記述した。

    3. 科学と美の関係

    科学の厳密さや抽象性は、ヴァレリーにとって美の構成原理と響き合うものであった。たとえば、彼は詩の形式的構造と数学的秩序を重ね合わせる一方で、詩の中に曖昧性や生成の力を見出していた。

    4. 時系列的展開

    ヴァレリーの科学的イメージの使用は、若い頃の詩人時代から晩年の思想家へと進む過程で変化する。本書では、レオナルド・ダ・ヴィンチに関する言及から始まり、戦後の「沈黙の時代(le Grand Silence)」に至るまでの変遷を、順を追ってたどっている。

    5. 「イマジエール」の危機と問い

    科学的比喩の使用は、やがてヴァレリーにとっての「イメージの危機」をもたらす。科学用語の正確さが、詩的自由や感性的豊かさとどのように共存できるか。ヴァレリーはこの緊張を自覚しながらも、それを創造の原動力として生かそうとした。

    6. 方法論と結論

    著者ヴィルタネンは、用語の単純な目録を作ることなく、科学と文学が交差する地点に**思考の詩学(poétique de la pensée)**を見出そうとする。ヴァレリーの思索の射程が、理性と美、秩序と創造の間でいかに揺れ動いていたかが丁寧に示される。

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書籍商 古書 ポランの市

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