田中智行【訳】、鳥影社、2018年(上)2021年(中)2025年(下)、712p(上)842p(中・・・
新訳 金瓶梅 全3巻セット
『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』と並び称される四大奇書
『金瓶梅』出版400周年に送る新訳決定版
濃密かつ苛烈な人間劇と、生活の隅々にわたる飽くなき観察が渾然となった異形の傑作を、気鋭の研究者による清新な訳文で。最新研究に基づく訳注を附す。完訳三巻。
<上巻>
『金瓶梅』の「奇」は読者の内面に生起する。
血沸き肉躍る活劇ではないにもかかわらず、『金瓶梅』は読者の内面を平静に保ってはくれない。現実と地続きの小説空間に等身大の人物たちを緻密に描き、読者の精神にドラマを起こそうとする構想の斬新さが、『金瓶梅』を奇書たらしめている。
〈丸善出版『中国文化事典』「金瓶梅」抜粋(訳者執筆)〉
<中巻>
待望の続巻
活写される人と世
充実の中盤
「リズムよく読める」「想像力が刺激される」と話題の上巻につづき、
四大奇書さいごの未踏峰、いよいよその頂へ。
衣服、食物、男女、宗教…。
微細にわたる圧倒的な描写を渾身の筆で受け止めた充実の訳文と、読みごたえある訳注。
生活感情をあざやかに追体験させる作者のするどい眼差し。
<下巻>
ついに完結
明代の驚異の書
真価を問う全訳
「同時代の小説に、これを越えるものはない」(魯迅)
リアリズム小説の雄編か、
堕落した性生活を描く淫猥の作か。
四百年の毀誉褒貶をあびつつ
幻の名著であり続けた驚異の書。
徹底した訳文の検討によりその真価を問う
新訳、ついに完結。
納入までに3週間ほどかかります。