横光利一/河上徹太郎・解説再録/樋口覚・解説/保昌正夫・年譜作成、講談社 講談社文芸文庫、2007・・・・
上巻重版 下巻初版 文庫版 カバー背ヤケ色褪 小口ヤケ 小口シミ有 -近代日本人の生き方を根源から問いなおす恋愛思想小説。日本伝統主義者の矢代耕一郎と、対照的にヨーロッパの合理的精神に心酔する久慈、2人が心惹かれるカソリックの宇佐美千鶴子らが織りなす鮮烈微妙な恋愛心理の綾。東洋と西洋、信仰と科学、歴史と民族の根の感情等、横光利一が苦闘した生涯の思索の全てを人物に投影させつつパリ、東京を主舞台に展開させた畢生の大作。(紹介文) -旅愁 上 附・資料(河上徹太郎「『旅愁』解説」)/旅愁 下 附・樋口覚・解説「純粋小説の危機-『旅愁』と『パリの憂鬱』」/保昌正夫・編「年譜」「著書目録」/参考文献)