井蛙抄

￥66,000

• 著者 頓阿著
• 刊行年 慶安元年（1648）刊
• 冊数 6巻2冊
• 状態 中古品（並）
• 解説 一（巻一19枚・巻二19枚・巻三19枚）・二（巻四33枚・巻五5枚・巻六31枚）　林甚右衛門板　原表紙　原題簽（一部残）　28.1×18糎　裏打　拵帙入 巻末欄外に刊記「慶安元年下秋吉旦　三條通菱屋町林甚右衛門」　南北朝歌人頓阿が従来の歌論書を集成して出したもの。本書には「忠岑十体」をはじめ、多々の歌論書を引用しているために、散逸書の本文をこれによって知る事が出来るとともに、これらの歌論書の真否を確かめる有力な資料となっている。巻一風体事・巻二取本歌事・巻三利詞事・巻四同名々所・巻五同類事・巻六雑談から成り、巻一～五は各事項に関連ある歌学書の説や歌合判詞及び例歌を列挙した資料ノート的性格を有しており、巻六は為世・為藤をはじめとする当代有力歌人からの聞書きで、歌壇史の資料としても重要である。参考《慶安元年版/貞享三年版師宣画/宝永六年版/宝暦二年版・嘉永五年版は橘守国画》