¥2,420
伊藤明彦
、水平線
、2024
、356
、四六判
【特報!】
NHK戦後80年ドラマ『八月の声を運ぶ男』
作:池端俊策、主演:本木雅弘
原案は、伊藤明彦『未来からの遺言ーある被爆者体験の伝記』です!!
2025年8月、総合テレビにて放送予定です。
観るまえに読もう!
生涯で2000人を超える被爆者を訪問し、1000人以上の「声」を聞きとり録音した、稀有な人物の仕事を網羅する全6巻シリーズの第1巻。
「この物語の主人公と、周辺の人々の本名をあかすことはできません。その理由は、この文章を最後まで読んでくだされば、お判りいただけると思います。いまから九年前収録され、ある場所に眠っている三巻の録音テープ。このテープのなりたちをめぐる事実を、自分の記憶が正確なうちに書きとめておくために。そしてもしできることなら、この文章を読んでくださるあなたにも、この録音テープをめぐるふしぎを、私といっしょに考えていただくために。」(『未来からの遺言』序文より)
被爆者の体験を記録する作業に取り組んでいた著者は、長崎で被爆した吉野啓二さんの話に深い感銘を受ける一方で、それとは矛盾するある思いを抱いた。吉野さんの語りを、自分はどのように受けとめたらよいのだろうか――。
被爆者という存在のありよう、原子爆弾と人間との関係の本質を問いかける『未来からの遺言』と、これをもとに創作された『シナリオ 被爆太郎伝説』との合本。全6巻シリーズの第1巻。
目次
未来からの遺言
出会い――集会場にて
吉野啓二被爆を語る
一日目――被爆
二日目――姉さん
三日目――クモの穴
「原子爆弾の効果」――私の被爆者論
暗転
手紙
「国連事務総長への報告」
九州へ
被爆太郎の誕生
山峡の村で――死者を死せりというなかれ
あとがき
被爆太郎伝説
被爆太郎伝説
『被爆を語る』寄贈先一覧
編集者から読者へ(西 浩孝)