井上達夫 著、筑摩書房、2012年、390,8p、19cm、1
『世界正義論』 井上達夫 著 筑摩選書 2012年 初版
東京大学大学院法学政治学研究科教授として法哲学の第一線に立ち続けてきた井上達夫による、グローバル正義論の集大成的著作。サントリー学芸賞(『共生の作法』)、和辻哲郎文化賞(『法という企て』)を受賞した著者が、2008年以降に発表した論文をもとに体系的に再構成した一冊です。
「貧困によって一日に五万人近い命が失われる世界」と「覇権国家が自国益のために正義を濫用する世界」という二重の不正義を問題の出発点に据え、メタ世界正義論・国家体制の国際的正統性条件・世界経済の正義・戦争の正義・世界統治構造という五つの問題系を包括的かつ複眼的に論じます。ロールズ晩年の政治的リベラリズムへの批判的検討や「諸国家のムラ」構想など、法哲学・政治哲学の専門的読者のみならず、国際政治・国際経済に関心を持つ読者にも広く読まれてきた論考です。
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