¥6,270
戸内俊介
、研文出版
、2018
、230p
、A5判
上古中国語は広義には前漢以前の中国語の総称である。中国の言語資料が殷代甲骨文より始まることに鑑みれば、その時間的幅は極めて広い。加えて、資料の性質も多種多様である。本書はより一般性の高い中国語文法史記述に向け、こうした上古中国語内部の言語の変化、とりわけ機能語に重点を置き、伝世文献・出土文献の両方面から、その歴史的発展を検証したものである。
目次
序章
文法化とは何か╱中国語史における文法化研究の現状╱本研究の目的と構成╱本研究で用いるコーパスとその時代区分╱古文字資料の隷定及び凡例
第一章 殷代中国語における「于」の文法化プロセスー時間介詞用法を中心に
時間介詞「于」の未来時指向╱「于」の空間表現における文法化╱「于」の時間領域への拡張╱「于」の文法化プロセス
第二章 上古中国語の「NP而VP」/「NP1而NP2VP」構造の表現機能とその成立
問題の存在╱コーパス╱接続詞「而」の基本的機能╱「而」前後項の意味的関係╱「NP而」文の表現機能╱前項NP/NP1の指示特徴と文法機能╱「而」の文法化
第三章 上古中国語における非現実モダリティマーカーの「其」の通時的展開
{其m}の古文字資料中の表記╱上古中期における非現実モダリティマーカーの{其m}╱西周時代における非現実モダリティマーカーの{其m}╱殷代における非現実モダリティマーカーの{其m}╱上古における{其m}の通時的展開
終章╱参考文献╱引用版本及び簡称╱あとがき╱索引
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