松方 冬子 編、東京大学出版会、2022年03月、208p、B5
近世日本において西欧では唯一の交流があったオランダを通して、世界のなかの日本を知るための史料入門。習得が難しいとされるオランダ語史料の読み解き方を具体的に史料をもとに解説する。基本的な文法知識や史料の位置づけも詳述し、日本語だけではわからない外国語史料からみた日本史の魅力を伝える。
目次
本書を手に取られた方へ──日本史に興味を持つ人にとってのオランダ語史料の魅力
実践と解説──輸出入禁制品を素材として(松方冬子)
はじめに──自分なりのテーマを見つけよう
1.シーボルト事件関係の史料を見てみよう
2.研究史と日本側の史料を手掛かりに史料を探そう
3.1668 年の禁令をオランダ語史料で見てみよう
4. 日本の外に視野を広げてみよう──禁令はオランダ本国にどう伝えられたか
5.禁令が与えた影響を見てみよう
6.禁令がアジア各地の商館にどう伝えられたかを見てみよう
7.すでにある翻訳も活用しよう──軍需品の輸出はいつ禁じられたか
おわりに──自分たちの身の回りと比較して考えてみよう
各論1 オランダ語のカタカナ表記、オランダ人の日本語表記(松方冬子)
各論2 通詞のオランダ語を読む(イサベル・田中・ファンダーレン)
各論3 オランダ語史料を用いた研究 (松井洋子)
各論4 オランダ東インド会社の構造と史料──日本に着目して(松方冬子)
各論5 オランダ東インド会社(VOC)の会計システム(橋本武久)
各論6 オランダ商館長日記と『マルヒナリア』 (松方冬子)
各論7 日本商館の帳簿(松井洋子)
各論8 オランダ植民省文書のフルバール構造──インデクスの役割(松方冬子)
各論9 幕末期の日蘭関係オランダ語史料への入口──横浜領事館文書と関連史料(水上たかね)
各論10 東京大学史料編纂所所蔵マイクロフィルムと『日本関係海外史料』の編纂(松井洋子)
各論11 オランダ語で読む明治日本(大久保健晴)
資料篇1 発音と文法
資料篇2 ハイフネーションの規則
資料篇3 通貨、度量衡について
資料篇4 歴代商館長一覧/平戸・長崎来航オランダ船一覧/長崎奉行一覧
資料篇5 工具書ならびに便利なウェブサイト案内
あとがき
納入までに3週間ほどかかります。