「[極秘]書簡　長春連絡幹事長殿/満洲帝国協和会首都本部差出(差出日不記載)」の検索結果

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山口重次牡丹江省次長の言動に対する批判的内容の書簡。
(略）満日誌ハ、山口重次著ノ「満洲帝国協和会指導要綱案」ナルモノヲ至極センセーション的ニ掲載シ…協和会ノ元祖トシテ大キナ発言ヲ有シテ居ル如ク見ラレル山口重次ハ…山口ノ協和会ニ対スル野心ト黒幕ハ倍旧激化シ…石原莞爾少将ノ意ヲ汲デ協和会指導要綱ノ起草ニ着手シタ…山口ノ辞表提出説ハ伝ヘラレル如ク眞ヲ置クニ足ルモノトセハ夫レハ石原ノ敗退ニ対スル一蓮托生デアリ又星野ニ対スル牽制的ジェスチャートモ見ラルルカ。山口ノ政治的野心ハ協和会ト板垣、石原等ノ陸軍勢力ヲ背景ニ来ルベキ日ノ満洲國総理ヲ夢見テイルコトハ事実デアル。
B5判便箋にタイプ印刷7枚（1枚目に「極秘」朱印有り）
山口重次■明治25年-昭和54年。京城法政研究会(夜学)卒。朝鮮で巡査をした後、朝鮮総督府に勤務。大正8年南満州鉄道に入社。14年満鉄政党化に反対の社員会創設に参加、日中間の“民族協和”思想に目覚める。昭和3年小沢開作らと満州青年連盟を結成。満州事変後は日本の満蒙権益擁護を訴え、内地にも遊説隊を派遣。満州国樹立後、政治団体・協和会創立に参加、共匪討伐など植民地ファシズム運動に活躍した。10〜12年奉天副市長。