「「甘え」と社会科学 <弘文堂選書>」の検索結果

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本の状態（並・）選書判。「甘え」は最初日本人の心理を解く鍵ひいては日本文化を探る一指標としおて受け容れられた

６刷　 カバー付　 カバーヤケ無し　本体三方ヤケ無し　線引き無し書き込み無し　保存状態良好です。

精神医学者・土居健郎の『甘えの構造』に触発された、経済史家・大塚久雄と法社会学者・川島武宜の三者による鼎談だが、土居の著書と共に戦後の古典と呼ぶに相応しい名著。
随所に刺激的な指摘にあふれているが、一例を挙げれば、pietas（piety=敬虔、恭順）が、普通に言われる「下から上へ」の感情に限られず「上から下へ」の、「慈愛」という感覚も含むとの指摘は、まさに「目からうろこ」である。ヴァチカンのミケランジェロの「ピエタ」像のイタリア語の真意はまさにこれであったのかと、素人にも漸く理解できた。
また、川島と土居との法意識をめぐる議論は、真理に至る議論の手本のようなもので、多くの日本人が「議論とはかかるもの」ということを学んでほしい。