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第2刷、カバー／小口シミ微少

初版 ビニールにカバー付き。本体に少しシミ・ヤケ・ヨゴレ、ビニールの伸縮の影響か、本体にユガミ（背がヘコんで腹が突き出ています）、見返しにラベルのはがし跡があります。大蔵貢、淡谷のり子、奈良林祥、渋谷天外、団伊玖磨ほか

1刷　 カバー　 帯付　 カバーヤケ無し　帯ヤケ無し　本体三方ヤケ無し　線引き無し　書き込み無し　保存状態良好です。

週刊文春に掲載された記事を元に構成された、フォークブーム当時に活躍した歌手のインタヴュー集。一括りに「フォーク」というが、プロテストソングもあればニューミュージックに近いものもあり、アーティストもバラバラ。レコード会社やメディアの側の都合で「フォークブーム」が作り出されたということが本書を読んでよくわかった。

　後代にもイメージされる拓郎、陽水、岡林などは入っていないが(断られたのか)、友川かずき、なぎらけんいち(何となくB級グルメや居酒屋を紹介するタレントのイメージしかなかったが)などの貴重な証言もあって面白い。ビリー・バンバン「ぼくたちはフォークじゃない」高石友也「安田講堂陥落でフォークは終わった」山崎ハコの事務所社長に搾取されまくってた証言など、リアルフォーク世代ではない者が読むと！！の部分もある。

　バラバラなアーティストたちだが、それまで歌手というと偉い先生から曲をいただいて、ステージに立つときは着替えて歌うという常識に挑戦(稚拙でも自分で曲を作る、普段着で歌う)した最初の世代であることは共通している。そして商業主義に喰い物にされながら懸命に生きた若者たちであったことも。