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巖谷小波　画・太田三郎、杉浦非水、山中古洞、修文館、大正2、1冊

4版（初版は明治43）四六判　彩色画6葉　背クロス装　「むかしむかし、私がはじめてお伽噺を書きはじめてから、今日までに二十年、丁度二タむかしになります。その間私はおもに幼年雑誌、少年世界、少女世界、幼年画報　また日本昔噺、日本お伽噺、世界お伽噺、世界お伽文庫の雑誌や書籍に書いて居ましたが、まだその外にも、他から頼まれて筆を執つたものが随分数は澤山あります　その中から今度は十八篇を選んで、新たに一冊にまとめる事にしました。（中略）折から追々夜は長くなる許り、子供がよみつかれて寝ついた後で、大人も試しに読んで御覧なさい。いつか自分も若がえつて、子供の時の夢を見る様になります。年を取るのがいやな方は、いつも持薬にお伽噺を読めば、不死は知らず、不老の所はお請合申します。」（はしがき　より）ヤケシミあれど良好