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「お天道さまと米の飯」の検索結果
2件

お天道さまと米の飯

アゲイン
 東京都調布市深大寺東町
1,000
勝加茂順平、近代文芸社、1992 第1刷、196P、B6、1
カバー(ヤケ,シミ、汚れ等有り)付、本の状態はおおむね良好
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クレジットカード使用可 銀行振込可 代引き不可 公費可 海外発送不可
1,000
勝加茂順平 、近代文芸社 、1992 第1刷 、196P 、B6 、1
カバー(ヤケ,シミ、汚れ等有り)付、本の状態はおおむね良好

黄竜旗 : 亜細亜太平記

縫合社
 長野県小諸市菱平
1,600
平山蘆江 著、淡海堂、419p、19cm
縁痛み、1箇所のど割れあり。通読に問題ありません。


まへがき

美くしい男がとある軒下に雨やどりをしてゐる。
「そこはしぶきがかかります、どうぞこちらへ」
窓からやさしい聲で美くしい女がよびかける。

「ご親切にありがたう、」と縁へかけさせてもらふ。これが縁となつて、いろくの 人情がからみ、出来事が起つて来る。
明治以前の小説は大概かうした筋ではじまってゐた。日本の小説も、朝鮮のも、 支那のも。
家の屋根に軒がさし出て居り、家の庭先に縁といふものがあったからだ。その時 分の人たちは、人間のくらしに、「お天道さまと米の飯は行く先々についてまはると口癖に云った。
ところが大正頃から家を建てるのに軒がなくなり、縁をとり去り、その上晝間で も電燈に頼らねばならぬビルデングといふものを、専ら建てるやうになった。自ら お天道さまの光りを遮ぎると是が、到頭、日本國中、米の飯にありつけない時代を つくり出して了ったのだ。
誰れのせいだらう。何のためだらう。試みに唇を七十年に逆戻りさせて、明治初年 の西郷先生の肚の中をのぞいて見やう。

さうした氣持で、私は亞細亞太平記の第一部、「黃龍旗」を書いた。
※代引き利用不可※ クリックポスト185円(梱包時34×25cm、厚3cm、1㎏以内)、430円(梱包時34×25cm、厚3cm、3㎏以内)、厚み3cm以上は600円。それ以上の大きさのものは、ゆうパック880円から。 領収書をご希望の場合は、メッセージからご一報ください。
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黄竜旗 : 亜細亜太平記

1,600
平山蘆江 著 、淡海堂 、419p 、19cm
縁痛み、1箇所のど割れあり。通読に問題ありません。 まへがき 美くしい男がとある軒下に雨やどりをしてゐる。 「そこはしぶきがかかります、どうぞこちらへ」 窓からやさしい聲で美くしい女がよびかける。 「ご親切にありがたう、」と縁へかけさせてもらふ。これが縁となつて、いろくの 人情がからみ、出来事が起つて来る。 明治以前の小説は大概かうした筋ではじまってゐた。日本の小説も、朝鮮のも、 支那のも。 家の屋根に軒がさし出て居り、家の庭先に縁といふものがあったからだ。その時 分の人たちは、人間のくらしに、「お天道さまと米の飯は行く先々についてまはると口癖に云った。 ところが大正頃から家を建てるのに軒がなくなり、縁をとり去り、その上晝間で も電燈に頼らねばならぬビルデングといふものを、専ら建てるやうになった。自ら お天道さまの光りを遮ぎると是が、到頭、日本國中、米の飯にありつけない時代を つくり出して了ったのだ。 誰れのせいだらう。何のためだらう。試みに唇を七十年に逆戻りさせて、明治初年 の西郷先生の肚の中をのぞいて見やう。 さうした氣持で、私は亞細亞太平記の第一部、「黃龍旗」を書いた。

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