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日本の名著47 四六判 初版 装幀→中林洋子 474頁 函 保存良

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初版　 函　 帯　両ビニールカバー付　（函と本体に）　函ヤケ無し　帯ヤケ無し　本体三方ヤケ無し　線引き無し　書き込み無し　＜月報＞付の保存状態良好の美本です。



「中公クラシックス」に次々と編成されていく一方、店頭限りなのか、消えていく「世界の名著」。今にして思うと、出来不出来の巻もあったし、なぜ選出されなかったのか不思議な思想家もいるが、本巻は、パースの諸論文、ジェイムズの全貌を垣間見ることが出来る「哲学の根本問題」、そしてデューイ「探究の論理」を含むたいへん都合の良い巻だったと思う。なかでも、パースとジェイムズについては、「中公クラシックス」での再刊もしたほうが良いと思う。古典哲学（観念論）と科学との総合を試みるプラグマティズムは、とにかく風通しがよく、開かれた感じはするが、ドイツ観念論の末裔であることには変わりは無く難解なものが多い。でも、本書の諸作品は、各思想家の鳥瞰が利きやすい諸作品で便利だと思う。「哲学の根本問題」はプラグマティズム特有の諸概念の説明と学説史が見事なバランスで展開され、結果的にジェイムズの思想の鳥瞰としても一般的な哲学入門としても見事な名著となっている。