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代表著者　小中陽太郎（評論家）、自由国民社、1968年、246ｐ

カバ＝有り。　帯＝無し。　小口＝汚れあり。　頁＝『書込み無し』と査定。　旧定価300円　　/　最近、「マスコミ」にかわって「情報産業」という言葉が登場してきたが、これはひとくちにいって、人間の頭を操縦し、支配する産業である。そのなかでトップをきっているのがテレビだ。かって映画は、演劇のライバルとして登場したが、やがて演劇をはじめ、文学や音楽をもそのなかに吸収し、芸能界の王座をしめた。いまや、テレビは、この映画を吸収するとともに、すべての芸能はもちろん、政治、経済、教育、娯楽の各部門で最大、最強の威力を発揮し、全情報産業をリードしている。最近の参院選挙における”タレント候補”の圧勝は、まったくこれを裏書きするものだ。テレビは二十世紀後半の生んだ文化的怪獣であり、魔物であって、その正体をつかみにくい。それを明らかにしたのが本書である。　　（怪物の正体一目瞭然）大宅壮一評論家　―カバ折返しより