「佐久間象山　書簡・書状 　内密な手紙(国防)・天砲の試射(五十斤石衝天砲)」の検索結果

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① 上は安政3年（1856）の艽（芃）賢友宛だと思います。宛名は
「艽（芃）賢友」は、「ホウけんゆう」と読むと思います。
これは、○ごくごく内密の手紙なので、万一他人がみても宛名の
人物を特定できないように書いた宛名だと思います。
内容は、露土戦争（ロシアとトルコの戦争）の和睦が当年（安政3年）
二月中に結ばれるが、両国が戦争している間に兵備をととのえられるから、
両国が戦争をしていた方が日本には好都合である。
また、
最近、英吉利（イギリス）が日本を狙っていて、英吉利船が長﨑へ来航したこと
を危ぶむ手紙です。
○一言で言えば、日本を取り巻く国際情勢を伝え、国防に備えるべきだ、です。

② 下は、嘉永4年（1851）2月17・18日両日に門弟と共に生萱村（千曲市）で
天砲の試射を行ったことの記録。
これは有名な五十斤石衝天砲（二十九ドイムモルチール）で、よく知られていますが、
象山が直接、その模様を書いたものとして貴重だと思います。