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初版昭和４７年１１月発行　函　帯　５３３頁　Ｂ６判　（月報付き）

初版　ビニールカバー付　 帯付　 帯ヤケ無し　本体三方少ヤケ　最終の関係年表にマーカーで線引きあり　「はじめに」ノサイシュイウページに記名あり　「渡邊崋山」書き出しに記名あり　　渡邊崋山・高野長英の本文には線引き無し　書き込み無しです。　＜月報＞付の保存状態良好です。

江戸中期から始り、進歩を見せてきた蘭学の、幕末におけるもっとも成熟した時点の著作集。渡辺崋山、高野長英という強烈な個性と能力をもつキャラクターの問題意識が読み取れる。
　いわゆる鎖国体制、江戸システムも当時の国際情勢に対応しきれず、数々の矛盾を抱えるようになってきた。彼らは当時最先端の蘭学の視点から、様々な論考を示した。(ヨーロッパ以外でここまで進歩的思想をもつ国はなかったろう)
　彼らは当時の政治的な立場から悲惨な最期を遂げるが、彼らの意志は幕末維新の志士たちを突き動かし、またその思想的基盤となり、のちに受け継がれていくのである。