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全国農協役職員連盟第二次友好訪中団編著、全国農業協同組合役職員連盟、昭和53年、117p、21cm

表紙ヤケ。小口頁ヤケ
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はじめに
全国農協役職員連盟第二次友好訪中団の一行二六名は、昨年九月二十六日に羽田を出発し、上海、幼州、河南省輝県、新郷県、西安、北京の各地を訪れ、両国人民の友好と学習の目的をはたし、十月十日
全員無事帰国した。
この間、中国各地における人民公社、農業施設をはじめ、幼稚園から大学までの数育施設、市場、病院、工場など各方面を参観し、行く先ざきで熱烈な歓迎をうけ、多くの人びととの交歓のなかから、政治、経済、文化の現状にふれることができた。
"農業を基礎とし、工業を導き手とする"中国の基本政策は、いまやひとり農民だけでなく、全人民、全産業あげてのたゆまざる実践過程にあり、"農は国の基"という言葉の神髄が中国農業の実践哲学のなかに脈々と生きていることに大きな感銘をうけた。
このたびの訪中のなかで特に印象に残ったことは、鄭州市で国慶節を迎えたことであった。四人組追放後、華国鮮体制のもとで、はじめて迎えた国慶節は人民国家の成立祝賀一色にぬりつぶされ、われわれ訪中団にたいしても、河南省主催晩さん会招待をはじめ、各種催物などを通じ、日中友好への熱意の高まりには一同感動の極みであった。
今回の訪中の成果は、第一次友好訪中団によって築かれ、培かわれた友情の路線のなかで得られたも
のである。このことは、中日友好協会秘書長・孫平化氏、中国農学会秘書長・馬愛氏、中国国際旅行総
社副総経理・張雨氏が、全国農協役職員連盟の第三次、第四次の訪中団の受け入れについて確約してくれたことをもって十分理解していただけると思う。
第二次友好訪中団は、われわれが中国で見開したことを報告するために、ここに「人民中国を訪ねて」を出版した。
最後に、今回の訪中にあたって、全国農協役職員連盟・南里委員長以下関係各位のご配慮に厚くお礼
申しあげるとともに、中国国際旅行総社の張雨氏、李鉄英氏、李東愛氏、姚暁春氏らの格段の心づかいと、お世話いただいたことを、団員一同を代表して深く感謝申し上げる次第である。