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「分福茶釜 (ぶんぶくちゃがま) 」の検索結果
1件

『文福茶釜』 出版年不詳 日本昔噺 / James, Mrs. T.H., The Wonderful Tea-Kettle. Tokyo, T. Hasegawa, 1900?

極東書店
 東京都千代田区神田三崎町
52,800
長谷川武次郎 / ジェイムズ夫人
15x10cm, [28]pp, original crepe paper

群馬県館林市にある茂林寺に伝わるおとぎ話のちりめん本版です。「文福茶釜」と同様に動物が茶釜に化ける伝説は、話の筋の違いを含みつつ日本全国で分布していますが、現在では茂林寺にまつわるものが全国的に有名です。
和尚が茶釜を買ってきて、お湯を沸かした時にタヌキが正体を現す。不気味に思った和尚は茶釜を古物商に売り渡すが、古物商が見世物小屋でタヌキの芸を披露したところ好評となり、金持ちになる。見世物小屋で財を成した古物商がその後に茶釜を茂林寺に返還する。よく知られるこの話の筋は、日本初の創作童話作家で知られる巌谷小波が1895年に発表した「日本昔話」の一つとして「文福茶釜」を紹介したことで一般的に広く知られるようになったといわれています。
もともと長谷川の日本昔噺シリーズの第16番目には「鉢かづき」が充てられていましたが、1896年以降はこの「文福茶釜」に差し替えられるようになりました。作品が差し替えられた理由は、長谷川武次郎が当時のこの作品の大衆人気を自分の作品群に反映させるためであったと言われていますが、詳細は解っておりません。
参考文献:
石澤小枝子『ちりめん本のすべて』三弥井書店 2004年 47-51頁
榎本千賀「茂林寺と分福茶釜」、『大妻女子大学紀要 文系』 26号 1994 135-157
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52,800
長谷川武次郎 / ジェイムズ夫人
15x10cm, [28]pp, original crepe paper 群馬県館林市にある茂林寺に伝わるおとぎ話のちりめん本版です。「文福茶釜」と同様に動物が茶釜に化ける伝説は、話の筋の違いを含みつつ日本全国で分布していますが、現在では茂林寺にまつわるものが全国的に有名です。 和尚が茶釜を買ってきて、お湯を沸かした時にタヌキが正体を現す。不気味に思った和尚は茶釜を古物商に売り渡すが、古物商が見世物小屋でタヌキの芸を披露したところ好評となり、金持ちになる。見世物小屋で財を成した古物商がその後に茶釜を茂林寺に返還する。よく知られるこの話の筋は、日本初の創作童話作家で知られる巌谷小波が1895年に発表した「日本昔話」の一つとして「文福茶釜」を紹介したことで一般的に広く知られるようになったといわれています。 もともと長谷川の日本昔噺シリーズの第16番目には「鉢かづき」が充てられていましたが、1896年以降はこの「文福茶釜」に差し替えられるようになりました。作品が差し替えられた理由は、長谷川武次郎が当時のこの作品の大衆人気を自分の作品群に反映させるためであったと言われていますが、詳細は解っておりません。 参考文献: 石澤小枝子『ちりめん本のすべて』三弥井書店 2004年 47-51頁 榎本千賀「茂林寺と分福茶釜」、『大妻女子大学紀要 文系』 26号 1994 135-157

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