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竹窓随筆 明末仏教の風景

中国書店
 福岡県福岡市博多区中呉服町
5,940
宋明思想研討会、中国書店、2007年、547+4p、精装本
雲棲袾宏『竹窓随筆』全訳
監修:荒木見悟 九州大学名誉教授

中国・明朝末期の頃、陽明学が栄える一方、仏教が不振な中、杭州の雲棲にあって、仏教の根本からの立て直しと人びとの心の救済に全力をそそいだ僧の珠玉の書。待望の完全訳注。満を持して刊行。

『竹窓随筆』は、白隠慧鶴禅師が愛読した『禅関策進』の著者として知られる雲棲衣+しゅ(衣+朱)宏の随筆集であり、全3巻、計427条からなる巨編である。
中国江南地方の仏教は、宋末から元代を経て明初に至るまで、国家の手厚い保護もあり五山十刹を中心にして隆盛を誇っていたが、明代、永楽帝が首都を北へ移して以降、見る影もなく衰退していった。
その状況を打ち破り、明代末期に仏教の隆盛をもたらした最大の功労者が雲棲袾宏である。 彼は、仏教の基礎とも言うべき戒律を復興し、修行法としての禅と念仏を鼓吹し、教学をも駆使して、雲棲寺(浙江省杭州銭塘県)で教化活動を繰り広げた。
袾宏が雲棲で実施していた法要規範は、清代初期の禅宗にも大きな影響を与えており、隠元隆き(衣+奇)が日本に伝えた黄檗宗で使用されている『瑜伽焔口科範』も袾宏序刊本である。
その袾宏が見た当時の仏教界の有り様を、理非曲直を明らかにしながら自ら記した書物が、この『竹窓随筆』である。明代末期における「仏教再生」の鍵が隠されたこの本は、現代において仏教再生を目指す人々には必見の書であろう。

ちくそうずいひつ/竹窗随笔 竹窗隨筆
三巻。袾宏しゅこう撰。明・万暦四三年(一六一五)述。『竹窓随筆』『竹窓二筆』『竹窓三筆』の総称。袾宏最晩年の円熟した思想が披露されている随筆集で、計三八九篇からなる。仏教をはじめ儒教・道教・天主教・民間宗教のみにとどまらず、明末の社会風景をもありのままに書き連ねている。袾宏は禅浄双修を標榜しているが、『竹窓二筆』「随処浄土」では、禅に傾倒する者に対して皮肉を込めて厳しく警告する旨が述べられており、初心の者は浄土教を信じるべきであるとしている。
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宋明思想研討会 、中国書店 、2007年 、547+4p 、精装本
雲棲袾宏『竹窓随筆』全訳 監修:荒木見悟 九州大学名誉教授 中国・明朝末期の頃、陽明学が栄える一方、仏教が不振な中、杭州の雲棲にあって、仏教の根本からの立て直しと人びとの心の救済に全力をそそいだ僧の珠玉の書。待望の完全訳注。満を持して刊行。 『竹窓随筆』は、白隠慧鶴禅師が愛読した『禅関策進』の著者として知られる雲棲衣+しゅ(衣+朱)宏の随筆集であり、全3巻、計427条からなる巨編である。 中国江南地方の仏教は、宋末から元代を経て明初に至るまで、国家の手厚い保護もあり五山十刹を中心にして隆盛を誇っていたが、明代、永楽帝が首都を北へ移して以降、見る影もなく衰退していった。 その状況を打ち破り、明代末期に仏教の隆盛をもたらした最大の功労者が雲棲袾宏である。 彼は、仏教の基礎とも言うべき戒律を復興し、修行法としての禅と念仏を鼓吹し、教学をも駆使して、雲棲寺(浙江省杭州銭塘県)で教化活動を繰り広げた。 袾宏が雲棲で実施していた法要規範は、清代初期の禅宗にも大きな影響を与えており、隠元隆き(衣+奇)が日本に伝えた黄檗宗で使用されている『瑜伽焔口科範』も袾宏序刊本である。 その袾宏が見た当時の仏教界の有り様を、理非曲直を明らかにしながら自ら記した書物が、この『竹窓随筆』である。明代末期における「仏教再生」の鍵が隠されたこの本は、現代において仏教再生を目指す人々には必見の書であろう。 ちくそうずいひつ/竹窗随笔 竹窗隨筆 三巻。袾宏しゅこう撰。明・万暦四三年(一六一五)述。『竹窓随筆』『竹窓二筆』『竹窓三筆』の総称。袾宏最晩年の円熟した思想が披露されている随筆集で、計三八九篇からなる。仏教をはじめ儒教・道教・天主教・民間宗教のみにとどまらず、明末の社会風景をもありのままに書き連ねている。袾宏は禅浄双修を標榜しているが、『竹窓二筆』「随処浄土」では、禅に傾倒する者に対して皮肉を込めて厳しく警告する旨が述べられており、初心の者は浄土教を信じるべきであるとしている。

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