「小山清・房子往復書簡　 <小山清3通、関房子4通>」の検索結果

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小山清３通、関房子４通　昭２７年１月１４日、亀井勝一郎宅にて小山清（４０歳）と関房子（２２歳）の見合いが行われた。その後（４月に挙式するまでに）交わされた往復書簡である。小山清より関房子へ・書簡３通。３通とも仙台市東一番レデー洋装店内関房子様。＝（１）昭２７年１月２４日消印・４００字用紙２枚ペン書。「なにか映画をごらんになったら知らせて下さい。僕もこちらでその映画を見ますから。ではお元気で」。（２）昭２７年３月１２日。２００字用紙２枚。「仕事に励み、家族を守る以外に生活はないと思ふ。僕はいろいろ駄目なのですがあなたが来たら確っかりします」。（３）昭２７年４月７日（但し２月消印の封筒に収まっている。どこかで入れ違ったのであろう）。４００字２枚。「式は亀井先生の許で慎ましく、そして僕たちのとって生涯の思い出とも戒めともなるような式をしていただければ仕合わせ」。関房子より小山清へ。書簡３通葉書１通。４通とも武蔵野市吉祥寺御殿山新田様方小山清様。（４）＝昭２７年２月１３日消印。便箋３枚。「あたりの方々に順応出来ぬ自分を悲しく存じて居り、何日も貴男様の事を考えては毎日を過ごして居ります」。（５）昭２７年２月２４日消印。便箋３枚。「二人になれば仕事に精出して下さる由・・・・私に出来ますことは身体が丈夫で働きやすい事だけですが、きっとよい妻としてすごさせて頂きます」。（６）昭２７年３月１６日消印、便箋３枚。「『落穂拾い』ありがとう御座いました。貴男様の愛情を旨にしっかりうけて、私は涙がでそうになって、嬉しくて」。（「落穂拾ひ」が掲載された『新潮』４月号であろう）（７）昭２７年３月２２日消印速達葉書。上京延期の報せ。この年の５月１日に亀井宅にて結婚式をあげた。亀井夫妻が仲人。参列者は井伏夫妻、阿川弘之、津島美智子他は七名のみ。親族は呼ばなかったという。（２）を除いて全集に収録。