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何遜は六朝詩を代表するような大詩人ではない。かと言って無視してもよいほど後世への影響が小さい詩人でもない。中国古典詩の世界では比較的よく知られているのに全訳がない詩人がまだまだ多い。全訳がもっと充実すれば研究の敷居は今よりもずっと低くなるはずなのにと思う。敷居を少しでも低くするのに役立てばと作成した、何遜詩の全訳である。

杜甫が「頗学陰何苦用心（頗る学ぶ陰何の苦しみて心を用ひしを）」と高く評価した六朝詩人何遜の詩の注釈。張溥本（『漢魏六朝百三家集』本）を底本とする。

目次

まえがき
　
何遜詩訳注
佚詩

あとがき
語句索引

納入までに3週間ほどかかります。

『楽府詩集』「漢鐃歌」「漢横吹曲」から抽出した六朝楽府の訳注である。どの語が古く、どの語が新しいのか、その語の使用頻度を確認するため、【語釈】には作中で表す意味内容を記述するだけでなく、ムダと思われるほどの用例を挙げた。巻末の「語句索引」と併せて「六朝楽府を読むための辞書」として利用して欲しい。

目次：
はじめに

第十六巻　鼓吹曲辞一・漢鐃歌上
「朱鷺」五首
「艾如張」一首
「上之回」四首
「戦城南」二首
　
第十七巻　鼓吹曲辞二・漢鐃歌中
「巫山高」九首
「将進酒」一首
「君馬黄」三首
「芳樹」十首
「有所思」二十首
　
第十八巻　鼓吹曲辞三・漢鐃歌下
「雉子班」五首＋一首
「臨高台」八首
「遠期」二首
「玄雲」一首
「釣竿」三首
「釣竿篇」三首
　
第二十一巻　横吹曲辞一・漢横吹曲一
「隴頭」一首
「隴頭水」十二首
「入関」一首
「出塞」八首＋一種
　
第二十二巻　横吹曲辞二・漢横吹曲二
「入塞」二首
「折楊柳」十首

第二十三巻　横吹曲辞三・漢横吹曲三
「関山月」十一首
「洛陽道」十八首
「長安道」十二首

第二十四巻　橫吹曲辞四・漢横吹曲四
「梅花落」十首
「紫騮馬」十一首
「驄馬」三首
「驄馬駆」四首
「雨雪」一首
「雨雪曲」五首
「劉生」八首

【作者小伝】
あとがき
語句索引

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