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「小説菊池寛 初版」の検索結果
3件

小説菊池寛

浪月堂書店
 北海道函館市駒場町
600
杉森久英 著、中央公論社、昭和62年、349頁、B6判、1冊
昭和62年初版 カバー  349頁 B6判
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小説菊池寛

600
杉森久英 著 、中央公論社 、昭和62年 、349頁 、B6判 、1冊
昭和62年初版 カバー  349頁 B6判

小説菊池寛

株式会社 西田書店
 神奈川県横浜市鶴見区豊岡町
770
杉森久英、中央公論社、s62
カバー 帯 天-少シミ 初版
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小説菊池寛

770
杉森久英 、中央公論社 、s62
カバー 帯 天-少シミ 初版

小説 菊池寛

佐藤書房
 東京都八王子市東町
1,000
杉森久英、中央公論社、昭和62年10月、349P、20cm
初版  カバー  帯付  カバーヤケ無し  帯ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。

純文学重視の考えから、今では忘れられた存在の菊池寛。しかし、生前は文藝春秋社を作って文壇ににらみを利かせた有力者でした。

本書はこの「文壇の大御所」について豊富な資料を駆使して紡がれたもの。貧乏な幼少期から芥川、久米らとともに純文学の道に入り、テーマ性の強い短編小説で評判をとりました。そして自らのポケットマネーで「文藝春秋」を創刊、毒の強いコラムや文壇事情を皮肉る寸評で読者層を開拓するや、一気にスターダムにのし上がりました。

いわゆる立志伝中の人物で、女出入りも相当なものだったようです。ただ昭和62年に出た本書では、その後明らかになった多くの女性(故映画評論家など)とのことはまだ霧の中だったようで「女性に関する部分は永久に謎」とされているのが、ややのぞき見趣味ですが、ちょっと残念ではありますw

生前から毀誉褒貶の激しかったこの人物について、筆者は多くの文献や同時代者の発言をもちいて描き出しています。「小説」と冠するだけその描写はなかなかに魅力的。風呂ギライで、服装もめちゃくちゃ、あらゆるポケットにお札を忍ばせ、若い作家とみるや金を恵もうとする。なぜか人が周りに集まり彼を盛り立てる、と思いきや、今東光のように文壇人生をふいにするほどの嫌いぬく人物もいる。まさに昭和文学の風雲児ですね。今ではお目にかかれない作家です。

あとがきのこの文章が文学者菊池寛についてまさに言いえて妙でありましょう。

「菊池寛が純文学を途中で抛棄して、大衆文学に転じたことを惜しむ人が多いが、それはあまりにも文芸至上に囚われた考え方だろう。大衆文学の成功によって、彼は経済的基礎を確立し、文壇に君臨して、多くの後進を育てることで、日本文学の進路を大きく変えることができた。その功にくらべれば、純文学で失ったものは、きわめて少ないといっていいだろう。」
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小説 菊池寛

1,000
杉森久英 、中央公論社 、昭和62年10月 、349P 、20cm
初版  カバー  帯付  カバーヤケ無し  帯ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。 純文学重視の考えから、今では忘れられた存在の菊池寛。しかし、生前は文藝春秋社を作って文壇ににらみを利かせた有力者でした。 本書はこの「文壇の大御所」について豊富な資料を駆使して紡がれたもの。貧乏な幼少期から芥川、久米らとともに純文学の道に入り、テーマ性の強い短編小説で評判をとりました。そして自らのポケットマネーで「文藝春秋」を創刊、毒の強いコラムや文壇事情を皮肉る寸評で読者層を開拓するや、一気にスターダムにのし上がりました。 いわゆる立志伝中の人物で、女出入りも相当なものだったようです。ただ昭和62年に出た本書では、その後明らかになった多くの女性(故映画評論家など)とのことはまだ霧の中だったようで「女性に関する部分は永久に謎」とされているのが、ややのぞき見趣味ですが、ちょっと残念ではありますw 生前から毀誉褒貶の激しかったこの人物について、筆者は多くの文献や同時代者の発言をもちいて描き出しています。「小説」と冠するだけその描写はなかなかに魅力的。風呂ギライで、服装もめちゃくちゃ、あらゆるポケットにお札を忍ばせ、若い作家とみるや金を恵もうとする。なぜか人が周りに集まり彼を盛り立てる、と思いきや、今東光のように文壇人生をふいにするほどの嫌いぬく人物もいる。まさに昭和文学の風雲児ですね。今ではお目にかかれない作家です。 あとがきのこの文章が文学者菊池寛についてまさに言いえて妙でありましょう。 「菊池寛が純文学を途中で抛棄して、大衆文学に転じたことを惜しむ人が多いが、それはあまりにも文芸至上に囚われた考え方だろう。大衆文学の成功によって、彼は経済的基礎を確立し、文壇に君臨して、多くの後進を育てることで、日本文学の進路を大きく変えることができた。その功にくらべれば、純文学で失ったものは、きわめて少ないといっていいだろう。」

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