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林億等校正　後藤敏重校　林喜兵衛板　清川靄?自筆校合本、寛政11

覆元刊本　清川靄？・洒竹文庫旧蔵　文化十四年八月至十一月に元刊本を以て校合書入、また第一巻目は同年秋に藍墨で和気氏所伝真本千金方を以て校合書入　第１・２冊目（序目及第一巻）見返しに「弘化丁未（四）年朔日一読過了　徴」と墨書き有り、清川靄？長男玄策（徴）であろうか　最終巻末に伊澤蘭軒旧蔵元刊本及び明刊諸本についての識語有り　原表紙題箋　印記「清川氏図書記」「洒竹文庫」　首一巻三十巻（全３１冊）の内、第九、十、二十三至二十五巻（５冊）欠　　森鴎外『伊澤蘭軒』に拠れば、蘭軒は文政六年に元版千金方の跋を書した（現北京図書館所蔵本）。三十巻全備の千金方は宋版が発見される前の蘭軒の時には元版を最善本と推している。また、蘭軒は和気氏所伝日本旧鈔本一巻に跋文を書すが年月は不詳で、「近日倩友人清川吉人？抄」清川玄道愷に模写を依頼しているという。清川靄？（１７９２－１８５９）名愷、字吉人、號靄？等、三代目清川玄道。伊澤蘭軒に学び、森立之等と共に蘭門五哲に数えられる。