「平田小六短篇集　　」の検索結果

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昭和９年ごろは、島木健作を一歩リードするプロレタリア文学の新星として注目
されたが、戦時で小説が書きづらくなり、中国に渡った。戦後は帰国し、評論活動
に転じた。
＜生没＞
1903（明治 36）年 11 月１日 ～ 1976（昭和 51）年５月 18 日
＜代表作＞
長編小説『囚はれた大地』
短編集『童児』『瑞穂村』『平田小六短篇集』
評論集『菊よみがえる朝』
＜青森との関わり＞
旧制弘前中学校卒業後北津軽郡下の小学校の教員をしたが、その時の体験
をもとに後年農民の悲惨な生活を描いた。
２、作家解説
小六は、明治 42 年 11 月１日、父孝次郎、母くめの三男として、秋田県大館町
に生まれた。父は東奥義塾から青山学院へ進み、卒業後は旧制大館中学校の
英語教師をしていた。母は「他山塾」で有名な工藤他山の二女。２年後、弟勝男
が生まれた。
高等小学校を卒業してから弘前中学を受験した小六は、まっすぐ進んだ勝男
と一緒に合格、入学する。入学後小六は画家を目指すようになり、雑誌「白樺」を
読み、教会に通い、学問そっちのけで文学や芸術に没頭。ところが、父が脳卒中
で倒れ、弟が進学することになったので、自らは進学を断念、