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【ガリ版刷り私家版】　裏表紙補修有

山口県の監察官がみずから「捕物帳」と呼ぶ、さまざまな事件の詳細を生々しく描いた記録集。職場の同僚のみに頒布されたものと見られる。昭和20〜30年代の事件を扱ったものであり、全体にアプレ期の社会混乱の気配が色濃い。
事件当時36歳の山口県某郵便局局長による巨額の証券偽造事件、ポスト荒らしの異様に細かな行状など読みどころ多。

〈目次〉
◯捜査日誌
A　次長夫人
B　競輪と酒
C　三十時間の勝負
D　光格天皇の御しんかん
E　罪はすべて私にある
F　長い戒名
G　ポスト荒し
H　費い果して四百四十三円
I　通帳偽変造二話
J　監察官刺傷事件
K　抜とり
◯臭味
◯二つの問題
◯雑感
◯窃盗
◯映画「対決」を観て
◯昔の監察
◯もっと考えたい
あとがき