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秋山駿、アディン書房、昭和53.12.25、354、縦19.5　横13.5　幅2.5、1

竹田青嗣(著)、河出書房新社、1990、226p、15cm

初版

山根銀二 著、芸術現代社、昭和61年、342p、19cm、1

初版 帯　ビニカバ　マリア・カラスの妙技　トーマス・マン会見記　三味線を習う作曲家たち　棒の魔術師カラヤン　等

ナンシー関 著、朝日新聞社、210p、15cm

初版１刷、送料込、書込ナシ、線引ナシ、カバー、帯

ナンシー関の「耳のこり」は、1997年に文藝春秋から刊行されたエッセイ集です。こちらも、彼女が週刊朝日に連載していた人気コラム「小耳にはさもう」から選りすぐられたものを収録しています。「耳部長」の前作にあたります。

タイトルは、世間の些細な出来事やテレビから聞こえてくる情報を「小耳にはさむ」という連載のコンセプトを踏まえつつ、それらの情報が心に「こり」のように残る、あるいは彼女独特の視点によって凝縮されるといったニュアンスが込められていると考えられます。

本書では、1995年から1997年頃のテレビ番組、芸能人の言動、社会現象などを、ナンシー関ならではの辛辣ながらもユーモアあふれる筆致で批評しています。流行のドラマや音楽、話題の人物に対する容赦ないツッコミや、時代を鋭く捉えた考察は、当時の読者に大きな共感を呼びました。

消しゴム版画家としての才能も発揮されており、本文中に挿入された独特のイラストも本書の魅力の一つです。文章とイラストが相乗効果を生み出し、ナンシー関の個性的な世界観をより深く楽しむことができます。

「耳のこり」は、彼女の初期の代表作の一つであり、その後のテレビ批評のスタイルを確立した重要な作品と言えるでしょう。当時の世相やテレビ文化を知る上でも貴重な資料となっています。

山根銀二 著、芸術現代社、342