「村松友視草稿(初期習作)「サイゴン・ティ」82枚完」の検索結果

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　村松友視(1940-)の肉筆　400字詰原稿用紙82枚　ペン書き。直木賞受賞(1982年、「時代屋の女房」)後の第一作は「サイゴン・ティをもう一杯」(1982年、講談社刊)。
　「行きずりの恋から同棲し、奇妙な花屋をはじめたイサムとアンナ...彼らのあやふやで頼りなげな日常と、二人を取り巻く人間関係の濃淡　それはバラのブラック・ティや戦時下のサイゴンの酒場にあったサイゴン・ティの、妖しさや虚飾ぶりにも似ていた　やがてアンナは妊娠して…」という話のようだが。本草稿の主人公の名は俊介、妻さと子の妊娠、その出産の日に、妻と結婚する直前まで同棲していた美津子との偶然の再会、かつての美津子の中絶のこと、そしてよみがえった1966年に出かけて行ったサイゴンとサイゴンの女ナンシー、カクテルのサイゴン・ティの記憶..
　共通する状況やモチーフを使った「サイゴン・ティをもう一杯」以前の習作かと思われる。原稿には汚れ痛みあり。　特に1枚目・最終枚の2枚は汚れやイタミ・破れ、補修あり。参考に「サイゴン・ティをもう一杯」1982年講談社刊を附す。