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康徳3～4頃、冊子7点・封書2通　奉天監獄封筒入　栄養士会名簿2冊を附す、1組

栄養学校第6期生(昭和6年卒業)で満洲国司法部官吏として奉天監獄及び新京監獄に勤務していた牛山美雄自筆資料群。

奉天監獄(満洲国奉天省城小南門裡)の茶封筒に収められた以下9点。官製用箋を綴じた冊子が7点(自筆6冊・タイプ印刷1冊)。栄養学校恩師である佐伯矩宛ての封書が2通。

●『康徳二年度・新京監獄ニ於ケル栄養改善概况(新京監獄)』／満洲帝国政府用箋46枚にペン書きされた「内題：新京監獄栄養改善施設概况報告」。折込の図表6枚入り。
●『栄養改善ニ関スル受刑者ノ感想抄』／奉天監獄用箋3丁にペン書き。中国人受刑者2名の感想とその日本語訳。
●『康徳二年度ニ於ケル奉天監獄疾病死亡調』／満洲帝国政府用箋45枚にペン書き。中国人受刑者の死亡状況一覧表。それぞれ氏名・年齢・入監日・栄養状態・発病日・死亡日・滞獄日数・病名を記録している。巻頭には病名統計表所載。
●『満洲国行刑衛生概况』／奉天監獄用箋5丁にペン書き。監所建築から食糧に至る概況報告。
●『康徳二年度新京監獄ニ於ケル疾病死亡調査並統計・牛山美雄』／満洲帝国政府用箋3丁＋3枚にタイプ印刷。中国人受刑者の死亡状況一覧表。それぞれ姓名・年令・刑期・在監経過刑期・療養日数・死亡日・病名を記録している。巻尾3枚には統計表所載。
●『奉天監獄ニ於ケル栄養改善基礎調査』／奉天監獄用箋22丁にペン書き。緒言・地址・拘禁生活概況・栄養調査(主食から栄養改善指針まで6項)の全4章から成る。
●『[原本]栄養素之概説(満訳)・嘱託牛山美雄』／満洲帝国用箋8枚にペン書き。中文の牛山論文。
●奉天監獄醫務科・牛山美雄(満洲国奉天城内)封書2通。何れも恩師である佐伯矩(東京市小石川区駕籠町栄養研究所)宛て。／1通は「4.1.29」消印のペン書き5枚。満洲国司法部の栄養士招聘を人材難を理由に固辞した佐伯に対して、改めて人物を指定して再考を促す内容。／もう1通は「11.12.14」消印のペン書き2枚。年末年始の帰京予定を報告している。

●牛山美雄の掲載がある『栄養士会会員名簿』2冊を附す。／「昭和16年11月調」と「昭和17年11月調」の2冊で、何れも第6期生(昭和6年卒業)に「牛山美雄・満洲国司法部行刑司第3科・新京特別市南湖第5代用官舎143・長野」の所載がある。